自然環境

春の黄砂飛来に代表されるように、黄土高原の自然環境の特徴は何よりその土壌性質に見ることができる。粒子の細かい粉状の黄砂は風に簡単に吹き飛ばされ、水を含むと粘土化する。土壌内いたるところに空洞があり、それが引き金になって頻繁に土砂崩れも起こる。こうした不安定な足場は、黄土高原を長く、そして今でも交通不便な場所にさせている。
冬は零下20度前後まで下がる。黄土高原の冬は厳しい。年間降水量は400ミリにも満たない乾燥した地域でもある。さらに万里の長城を北へ渡ればそこにはモウソ砂漠が広がる。砂漠化の危険も常に隣り合わせである。
正直、生活には厳しい環境である。それは人間だけではなく他の動植物にとっても同じである。しかし、今からほんの1~2千年前の黄土高原は緑豊かな土地であったという検証もされているように、この大地は本来「豊かな大地」と形容されるべき場所であると私たちは考える。今でもその可能性はなくなっていないと私たちは実地調査を経て確信するようになった。
こうした陝北の自然環境をここで紹介していきたい。

(近日投稿予定)
- 黄土高原土壌成分の特徴
- モウソ砂漠について
- 樹木の特徴
- 草花の多様性
- 乾燥気候と植物
- 結皮――大地のかさぶた――
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- at Apr, 09, 2007