開発

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1980年代に石炭が見つかり、中国のエネルギー資源の重要な供給源となった陝北。西部大開発による建設ラッシュが進む市街地。航空路線・鉄道・高速道路、このような交通インフラが整備されるとともに、携帯電話・インターネットをはじめとする情報インフラへも接続が容易になってきた。今楡林をはじめとする陝北一帯の様相は急ピッチで変化を遂げている。

今当地で行われていることは経済開発である。経済開発とは経済活動がより活発になることを目標とするものである。人・モノ・金の流通の加速に見られるこの方針は20世紀を通して、物質社会と言えるモノの存在を身近にせしめた。さらに21世紀の現代、着実にその中に「情報」も付加され、有形無形問わず世界的な流通ネットワークの中に陝北も組み込まれようとしている。このような、世界がすぐ身近に横たわる時代を生きる私たちは、世界の中での陝北の立ち位置をどのように形成していくべきか、その追究をしていきたいと考えている。明代、辺境防衛の拠点として楡林の街が形成され始めてから長く辺境の地として認識されてきた陝北。辺境がもはや地球上から消えようとしている現代、この陝北も例外ではないのである。

世界と陝北。黄砂が地域・国を超えて飛来するように環境問題を意識するとこの視点は避けては通れない。私たちが知っているように、黄土高原は非常に脆い自然環境をもつ。この弱さは逆に人類と自然との関わりを見つめなおす多くの論点を提供してくれるのである。中華文明の歴史のほぼ全てがこの地域にあると言っても過言ではない黄土高原には、私たちが取り組むべき課題が豊富にそろっている。

そもそも「開発」とは何か。
この論点を自問自答し続けること。それが私たちの活動の全てなのかもしれない。

「開発」とはより豊かな生活を目指した人間、そして自治体・国家の重要な活動である。しかし「より豊かな生活」というものは実にあいまい性に富んでいる。このあいまい性は時に人を盲目にする。人間を中心に据えた経済開発、それによって人間と自然の対立が顕著になったことは言われて久しい。だからと言って我々の活動の主眼はこうした経済開発をやみくもに否定することでも、旧き良き時代を懐古することでもない。より豊かな生活とは何かを実践を通して考察し感じること、さらにその逆を通して開発の原義に立ち返った回復ではなく「快復」活動を進めること、それが我々の共通するイメージである。

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(近日投稿予定)


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