小清水式糞尿処理装置の導入
この活動は当センターの最初のプロジェクトであった。プロジェクト遂行のために、楡林学院側は約200万円を投じて鉄筋コンクリートの処理槽とその周辺施設を建設した。日本側は平和中島財団からの資金援助により、95万円を情報学環から、それ以外の部分をDGC総合研究所株式会社が負担し、日本からポンプ・散気管のほか、青木電機が特許を持つ自然浄化法リアクターシステムを現地に設置すべく発送した。2003年11月中旬から下旬にかけて青木電器の技術者が無償で現地入りし、施設の設計と設置方法の指導を行った。機器は2003年12月から組み立て作業が始まり、2004年1月初旬に稼動した。青木電器は2004年5月にも再度技術者を無償派遣している。また竹田津と横山が視察に訪れた。立ち上げは予想以上に困難であったが、半年間の調整を経て、現時点では一応の処理能力を持つようになった。
(関係者の皆さんに感謝申し上げます。)

経緯
2003年8月よりこの装置を建設・維持するために、藤森博之がボランティアで楡林学院に常駐した(2004年6月に一旦帰国)。藤森はDGCの依頼を受け、一時的な視察の予定で楡林を訪れたが、現地の情勢を考え、そのまま楡林学院の訪問専門家の身分で滞在を開始した。訪問当初は中国語も全く出来ない状態で、処理装置のある学院の農場の「工人宿舎」に居住を開始し、そのまま連日、処理装置の運営に従事した。コンピュータ農業の専門家である藤森は、この農場に三台のコンピュータを設置してインターネットに接続させ、フィールドサーバーとインターネットカメラを処理装置に設置してその状態を常時アップロードするというシステムを構築した。
この処理装置を導入する目的は、都市に溢れている糞尿を低コストで処理し、安全で高品質な有機肥料を生産することにある。黄土高原の土壌は極めて痩せている上に、近年、大量の化学肥料が投入されたことで、危機的な状態に陥っており、これを回復することなしに、環境の改善が不可能だからである。楡林学院への導入がまだ完了してない段階ではあったが、米脂県婦女聯合会に入った日本大使館の利民工程(草の根無償援助)の資金を利用し、2004年6月に同様の実験施設を米脂県城に設置した。この施設は楡林学院の研究者によって設計・施工されたものであるが、日本から導入した方式を大幅に修正し、現地の気候に合うように地元の技術を導入した全く新しい様式のものに発展している。
在華日本大使館 草の根無償援助 2003年度
民生環境 陝西省米脂県農村飲用水・都市糞尿無害化計画 陝西省米脂県婦女連合会 81,961 9,999,242 04/02/17
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