快適さの探求

楡林は居心地がいい。

少なくともCREC関係者はそう感じている。また、楡林に何日か滞在したことのある者の多くが、何ともいえない居心地の良さを感じているのもまた事実である。この心地よさはどのように表現できるだろうか。

生活における心地よさ、それには気候、人びとの触れ合い、食事、文化・習慣など、要因は十人十色さまざまなものをあげることができよう。快適さというのは個々人の生活スタイルや意識に大きく依存した極めて主観的なものである。しかし、不快というのは往々にして皆意見を一致させる。例えば、楡林の街を見渡してみると、痰をはく者から、石炭の煙、道路のゴミ散乱等がまだ至る所で目に付く。この現状を快適だという人には、依然会ったことがない。


そして、ある状況下での快/不快の感覚の外には、一方で無感覚(無関心・無自覚)という状態がある。この「無感覚」である人々の行動こそが不快な環境を作り出す原因だという人もいる。無感覚な人とは即ち己の行動に対して好ましい/好ましくないという価値基準がない人である。しかし無自覚的に人間は快適(と多くの人が感じる)な状況を作り出すこともある。それは人間の《美》意識として考えることもできるだろう。・・・


何ともいえない心地よさ、これは言葉で表現しづらい。それはどのように他人に伝えられるか。そしてその感覚は共有できるものなのか。
私たちは、そのような問いを自身に向けながら、「快適さ」の構造を探求していく。

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